頭皮にヒルドイドを使う場合
ここではヒルドイドの保湿力を用いた頭皮の乾燥を改善する方法について説明します。
当たり前なことなのに意外と忘れられてしまいがちですが、頭皮も顔と同じ皮膚の一部です。
顔の保湿には気を配る方でも、頭皮の乾燥に関してはあまり気にしていないということも多く、またケアの仕方も思い込みや勘違いで間違ったケアをしている方も多いです。
「毎日シャンプーしているのに痒い」「頭全体をしっかり洗っているのに頭頂部だけ痒い」など、頭皮に痒みを感じる方は頭皮が乾燥しているのが原因かもしれません。
頭皮が乾燥すると顔の皮膚が乾燥したのと同様に外的刺激に弱くなり、少し汗をかいたりほこりの多い場所にいったりなど、普段ならなんでもないことで頭皮が急に痒くなってしまうこともあります。
頭皮が乾燥すると、本来皮膚の水分がバリアの役目をして頭皮を守っていたはずができなくなり、皮脂が水分の代わりに頭皮を守ろうとして過剰に分泌され乾燥しているはずなのに髪がベタついたり臭いがでることがあります。
そうするとその皮脂が気になって余計念入りにシャンプーするようになり、それが原因でさらに水分が失われ皮脂が出てくる…と悪循環に陥ります。
頭皮の痒みの原因が乾燥だった場合、それを改善させるためには頭皮を保湿してあげることが重要なのですが、間違った頭皮ケアによって乾燥を悪化させている方も少なくありません。
まず痒みがでたことで「頭の洗い方が足りないのかな？」と、いつもよりたくさんシャンプーを使って力を入れてゴシゴシ洗ってしまう方がいますが、これは逆効果です。
乾燥した頭皮はいつもより傷つきやすくなってしますから、優しい力でやさしくこすったりせずあらいましょう。
またシャンプーをあまり使わず、あまりに痒みがひどいときはお湯のみで洗うのもおすすめです。
皮脂を流しすぎないようお湯の温度はぬるめ（38度以下）にして頭皮をやさしくマッサージするように時間をかけて洗ってあげてください。
お湯だけで頭皮を洗うと数日の間はシャンプーのしすぎや乾燥によって乱れていた皮脂の分泌のせいで頭皮が匂ったり、痒みを感じることがありますが、最低でも5分以上かけて頭皮をしっかりお湯で洗うことで症状も抑えられますし、数日間を我慢すれば頭皮の乾燥が改善され、皮脂の分泌も正常に戻ることで頭皮を健康な状態に戻すことができます。
頭皮の正しい洗い方を覚えたら、お風呂から出たあとに頭皮をしっかりと保湿してください。
皮膚科で処方してもらえるヒルドイドは頭皮にも使うことができます。
ヒルドイドには肌の内部に水分を抱え込み、皮膚の内側から保湿してくれる働きがあります。
乾燥によって弱ってしまった頭皮にぬることで頭皮の失われた水分が戻り痒みなどを起こりにくくしてくれます。
頭皮の乾燥でフケが出てしまっていた場合でも、ヒルドイドで保湿してあげることで本来まだ剥がれ落ちるはずでない皮膚が剥がれ落ちてフケになるのを抑え、頭皮の肌細胞の生まれ変わりのサイクルを正常に戻してくれます。
ヒルドイドには乳液のようなやテクスチャのローションタイプやゲルタイプのものがありますので、頭皮などの塗りにくい場所はこれらがおすすめです。
痒みがある場所やフケがでている場所の髪の毛を根本からクシやブラシを使ってしっかり分けて頭皮を出し、できるだけ頭皮にしっかりとヒルドイドの成分を浸透させます。
場合によってはベタつきを感じることがありますので、まずは少し少な目の量からつけて調節してみるといいでしょう。
朝と夜に1日2回頭皮にヒルドイドを塗ることで頭皮の乾燥を改善し、痒みなどが改善されていきます。
ヒルドイド自体には毛根に影響する成分は何も入っていませんが、あまりたくさんの量をつけすぎても頭皮の毛穴を塞ぐ原因になりますので注意してください。
また、痒みがあって頭皮を爪でかいてしまい出血している箇所がある場合は、ヒルドイドの抗凝固作用で出血が止まらなくなる恐れがありますので、かならず傷口がない状態で使用するようにしてください。
